ディズニー期
これは、東京ディズニーランドの体験記録です。
ここに登場する主な場所は…

フック船長の厨房
ホーンテッドマンション
スターツアー
チキルーム
ジャングルクルーズ
トムソーヤ島いかだ
ビーバーブラザーズのカヌー探検
イッツ・ア・スモールワールド
ミッキーの家

それでは、ごゆっくり、お楽しみ下さい。


「出発前夜」

 ぼく、ディズニーランドにいったことがない。生まれてこの方、全然。縁がなかった。けど、明日ゆく。彼女とゆく。
 ディズニーランドのスッタフは地下通路を歩いてるってホント?。お弁当をもっていくと荷物チェックにあって、取りあげられるっえホント?。アトラクションに子供どうしで入るとさらわれるってホント?。疑問は絶えない。
 オレは思っていた。ディズニーランドは、アメリカの出城じゃないかと。オレは、右よりな人間かもしれない。しかし、洋風の城が、事実築上されてるじゃないか!
 80年代後半。東京ディズニーランドが造られたとき、不快だった。オレは思っていた。なんで、新たな城を、今の日本に築上したのかと。しかも洋風。
 オレはディズニーランドにゆく。明日ゆく。答えは見えるのか。明日はどっちだ。


「朝、車中」

 東京駅から、京葉線で舞浜という駅を目指す。揺れる車両では、家族連れが、いるいる。ぼくは、この一般客にまぎれてゆくのだ。きっとバレない。ふと車窓を…見えた。あれがシンデレラ城なんだ。ずいぶんと小さいんだな。


「駅まえ」

 舞浜駅についた。ひとひとひと。すごい。改札を出て、長い巨大なスロープを下る。ああ、マーチが聞こえる。スピーカーが見えない。おお、柱に埋め込まれている。ディズニーマーチなの!いかん浮かれてはいけない。
 人の行列が見えきた。入り口なの?にんげんインターチェンジ、のような。オレ並ぶの苦手のー。ああ、予約券買ってあるんだ。ええ、そんでもならぶの?金銭のやりとりしてるのに。
 この行列なんか…そうか。ここ入管んだ。ディズニーめ!しぶしぶ並ぶ。まだ、先頭まで、250m。


「入場」

 なんだ。チケットに代えてくれるのに1時間半かかったよ。ああ、やっとここで入場か。チケット、やっともぎってもらった。ほう、荷物チェックされないんだ。うわさはウソか!
 入ってみると、城がそびえていた。でかい。でかいぞ。車窓からみたより、でかいぞ。うーん。


「腹へった」

 ディズニーランドに入ったものの…。とても、腹がへっていたことに、気付いた。弁当は、入り口で取りあげられると想定してたので、手ぶらなんだ。くわせてくれーっと。ハラヘロ。
 入口でくれた地図を、立てたり、横にしながら歩く。あっ。このハンバーガーショップ、すげー並んでる。まるで、ダイヤの乱れで、電車の改札に殺到する、あり様。
 ああっ。ここも、あり様。ひぇっ。ふと見るとポップコーンにも長蛇の列。みんな考えること、というか腹へる時はいっしょ。そして、どの列もイライラなんだな。入場のカンモン、すぎたら食の第2カンモン!


「フック船長の厨房」

 地図を見る。腹はへる。ん?そう言えば友のメールに「城の裏手にうまいピザ」とあったのを、思い出したオレ。地図にはこうある「キャプテンフックス・ギャレー」ここなのか?いこう。いこう。ピザピザ…。
 ガーン。待ていたのは、またしても、人間の列。それは、店から太くはみ出ていた。まだ、何もアトラクションにも入てないけど、ピザに列ぼう。そうしよう。
 20分経過。まだ先頭まで100mはあるだろうか。遅々としてすまない。良いにおいするな。40分経過。やっと列の中間にきたのだろうか。1時間経過。なにやら後ろの主婦が、悪態をつきはじめたよ。やだなー。
 「ほんと何やってんの?」「あの店員がわるいんだわ」オレの背中で言ってる。ああ、やめよーよ。と心でつぶやくオレ。すると、となりの列の男子が、主婦の悪態に、相づち打ちを始めるではないか「ホンマ。ここのトロイわ」みんな。やめようよー。と心でつぶやくオレ。
 …ふう、やっとピザを手にした。列を逆行するぞ。全速離脱!へとへとだ。1時間半もならんじゃったよ。フックめ!なんという環境。まあ、いっか。ピザをかかえてアトアクションへいくぞ。


「ホーンテッドマンションの前」

 友だちのふなちゃんが、ホーンテッドマンションは、お薦めって、メールで書いてくれたんだ。ありがとう友よ。いくぜ。ホーンテッドマンション!
 ピザを抱え、すかさず列にならぶ。待ち時間は、45分だって。整理ロープをはったスタッフが、教えてくれたよ。それにしても、はらへった。行儀よくないけど、ならんだまま、ピザ食べちゃおうっと…。うん、確かにうまい。
 このアトラクションについて、マップにはこうある「チュダー朝の邸宅で、世界中から集まった999の幽霊たちが大歓迎」そうか。幽霊屋敷か。オレ、苦手なんだ。やべー。しゃーない。大丈夫だ。ダイジョウブ。
 なぜか、新耳袋という本の話しを、彼女にするオレ。こわくない。こわくない。列にならびながら、あたりを見ると、いろんな物があるな。
 このアトラクション、外観は洋風屋敷。その庭を見ながら待つって感じなんだよ。崩れたレンガ、墓標、壊れた外灯…。みんな、いいかんじ。庭の植え込みは、全て生きた植物たち。造花はひとつもないんだ。さすがだディズニー。怪しい感じに整ってる。ああーあ。


「出てきた」

 ホーンテッドマンション出てきた。よかったよ。なんかさ、金かけてるのに、センスがちゃちいのってあるじゃん。それとか、なんか造りもの見え見えで、ゲンナリとか。
 よかったー。第一、こわくなかったよ。うん。デティールがしっかりしてるから、ゲンナリしない。そして、なんといっても、恐がらせようとしないんだ。陽気な幽霊ばかりだった。よかったよ。
 世界感がしっかりしている。立体映像?がふんだんに登場するんだ。陽気な幽霊が、踊ったり、歌ったり。こわくなくて、よかった。これなら、夢に出ても、大丈夫だ。
 よーし、つぎへ行くぞ。おー!
 マップを見る「スターツアー」とある。ほう、ロゴがスターウォーズと、おんなじだ。なんだろう?うーむ。


「スターツアーズ」

 おお!アトラクションの建物が見えてきた。外観は、なんか、科学博ビリオンって感じ。工場のかたちだ。ちょっとがっくし。スターウォーズに燃えたオレを、バカすんなよ!
 よし、パンフをみよっ「ディズニーとジョージ・ルーカスによって生み出された未体験スペース・アドベンチャー。スタースピーダー3000で宇宙の旅へ」ああ、そうか。ルーカスが、からんでるのか!
 すばらしいかも。フォースを、どう練習すればいいか悩んだ、小中のオレが、いまここにいる。期待するぜ、ルーカスよ。よし、ならぶぞ。
 …スタッフは、それぞれのアトラクションをイメージした衣装を、着てる。ホーンテッドマンションはメイドさん。ここのスタッフは、だいだい色のつなぎを着てる。たぶん、飛行士の船内服なんだろうけど、ありゃ、消防のレスキューだよ。
 …またしても、長い列。どこも同じだから、混雑に不思議と慣れてしまう。いかんな、オレよ。それに、オレ、使命は忘れてないぜ。ディズニーはアメリカの出城なんだ。こうみえても、探してるんだ。地下通路。
 ああ、列が進んだ。…内側は、宇宙船のエアポートを意識して造ってある。はみでた配管、点滅するランプ、構内放送、点検するドロイド、ひっぱっても、未来永劫、開くことのないハッチ…。
 どうしたんだ、ルーカスよ。全然、リアリティないぞ。チャチーんだ。ホントちゃちいよ。あえて死語を使う。だっせー!オレがっくし…。ああっ!、C3POとR2D2だ。これはいい。彼女に撮ってもらお。
 うん。何とか、スタースピーダーっていう乗り物の乗車ハッチが、見えてきた。ほう、6つの乗車ハッチがある。6台、別々発車するんだ。乗車ハッチ手前には、モニター。おお、発車前の船内と、船外周辺がモニターされてる。これはスゲーな。いいぞ、ルーカス。


「スターツアーズのつづき」

 さあ、順番がきた。ふむふむ。だいだい色の消防レスキューさんが、船内へと、案内する。へえ、15人〜20人ほど座れるかな。座席へ、すーわろ。もう、立ちっぱなしで、へとへとだ。
「みなさん、スターツアーズへようこそ!」だいだい服が、シートベルト等々の説明をはじめてますな。しゃべり、明るい。あん?このイス、なんか観光バスのイスって感じ。
 小3くらいの子に、スタッフ「ぼく、足が床まで着かないんだ。ガンバってね」はて?何のことかな。まあ、いいや「…それでは、良い旅を、ボンボヤージ」だいだい服が、敬礼しながら、後ろ歩きして、ハッチを出ていく。…みんな沈黙。…前の壁が開いた。窓というか、コクピットだな。ロボが座ってる。そんで、出発!。
 …っと。ゆれる。いきなり。うう。さがる。ジェットコースターなんだー、これー、宇宙のー。また、ゆれるー。さがる。Gだ。んんだか、きつい。いん石! よける、キチー。早く、終わってー。気持ち、わるー。たすけてー!もう、これ乗らないぞー。


「チキルーム」

 もう、二度とスターツアーズにゃ、いかないぞ!あと30秒つづいら、ピザ、ゲロしてたー。あぶなかったー。フラフラー。あきらかに、あれ、マイナス。
 そうそう、友だち、ふなちゃんのメールに「チキルームは危険」と一言。これを思い出した。危険か。気になるな。キモわるーも、治ってきたぞ。マップを取り出し、いくぞ、チキルームへ。
 ディズニーランドのマップをみる、オレ。7つのエリアが、あるんだなあ。気持ちわるいスターツアーズは「トゥモロー・ランド」ってエリアにあった。じゃあ、チキルームは?「アドベンチャー・ランド」だって。ふーん。冒険かあ。
 マップにしたがって、木の橋をわたる。おお、なんかいいなあ。生い茂った森、トーテンポール、南洋の植物。もちろんプラスチックじゃなく、ホンモン。いいなあ。高床の家がある。あれは、トアルコトラジャコーヒーのマークと、一緒だ。この風景、なんか落ち着くなあ。
 ああ! ここ、東南アジアなんだ。でも、マップには「アドベンチャーランド」だって。…へえ、アジアは冒険なんだあ。 …!なじぇ?うーん。これは問題だ。
 ふと、オレの記憶…。「アジアに来たら、性の開放しちゃった、白人主婦」そうエマニエル夫人を吐き捨てた、国語の先生。小林先生よ!きっとそうだ。ディズニーめ!
 …やめやめ、オレは冷静なのー。いかん。オレは、一介の一般客なの。役目を徹底するんだ。さあ、険しい表情にならない。楽に、楽にいけよ、オレ。
 アトラクションは、っと。高床の家。船を陸揚げしたような家。これが、チキルームの会場なんだ。おお、チキルームには人間の列がないよ!ありがたーい。わーい。
 中、木造りだよ。広さ、たたみにしたら、30畳くらいかな。部屋のまん中に向かって、席がつくられてる。そこの、まん中には、小さな台になってて、人工芝がほどこされてる。この部屋全体は、南国の花や草木で、飾られてる。うーん。
 やけに、室内照明が暗いよ。間接照明だな。とりあえず座ろう。ああ、あの女性が、スタッフなんだ。なんか、修学旅行の、バスガイドさん。そんなとこ。危険は?まだ、わからない。
 入口が閉められた。来る。はじまる。ふと、リズム音が、聞こえる。ウン・タン・ウン…「みなさん手拍子をしてください」とガイドさん。
 おお、リズムだったら、オーケーだ。手をたたこう。でも、なんだろう。あれ?天井から、オオムが5羽、降りてきた。鳥は、すべてカラクリだ。ウン・タン…。そのカラクリが、人間の声で歌いはじめる。ガイドが、もっと強く手をたたくよう、ジェスチャーする。おう。やりましょ。
 そうか!ナチュラル・ハイだ。これは。くり返しの音。くり返しの動作。閉ざされた空間で。参加する人間を、ナチュラル・ハイにしよーってワケだ。よーし。やれるもんなら、やってみろ。オレは、手を大きくたたくぜ。ウン・タン。
 これ、ゴアミュージックって感じでもない。ウン・タン。踊るわけでもない。手をたたいてるだけ、なんだけど。うん、どう、展開してゆくんだろう? ウン・タン…。
 あれ、おわちゃったよ。なんだよ。これ。手は真っ赤だけど。おしまい。音楽、ジャズのスイングがずっと流れてた。15分くらい。そんで、もう出ろって?全然わかんなーい。どこが、危険なのー。


「おみやげコーナー」

 入口。ああ、つまり入場ゲートのところなんだけど、店がたくさんある。マップだと「ワールド・バザー」だって。
 やべーよ。オレ、ボールペン、どっかいっちゃったんだよ。どっかで落としちゃった。ああーあ。いろいろメモ、とりたいさー。ないと困る。
 ボールペン、売ってまーすか?。はあ、なるほど。店は、それぞれ専門店なんだ。一軒一軒。いろんな品を、ごちゃまんとならべる、仲店通りとちがうなー。セパレートって感じ。あったよ。文房具屋さーん、あわわ。たくさんの人人。ちょっーと、ごめんなさいよ。
 ペンペンペンっと。がーん。これ、全部人形が、くっついてる。デカい。オレ、ぜいたくは言わない。ペンは、書ければいい。でも、ミッキーはやだ。ミニーはもっとやだ。 …いたし方ない。アヒルだな。
 オレ、朝、入場したとき、店のならびを横目で見た。なんか慌てるように、みやげものを探している人々がいた。あれは、知恵なんだな。

 オレ、帽子好き。そうなのだ。何げに手にしてしまう。帽子。ああ、これいいね。ピンクとイエローのアフロ帽子。ん?黒くて細長いミミがたれてる。帽子にくっついてるのか。ああ、これ「グーフィー」ってキャラの帽子なんだって。そっか。アフロなのは、期間限定「スーパー・ダンシング・マニア」のためなんだな。期間限定か。
 値段1800円!やすい。買おう。ください。どもどーも。さっそくかぶるオレ。これで、よし。もう、どう見ても普通の客だ。はっ。これゴムきついぞ!


「ジャングルクルーズ」

 帽子だよ、この帽子。うん。黒ミミ付き帽子。イエー。なんか、いい感じ。オレ、このまま最後まで、過ごすぞ。帽子すがたには、自信あり。さあ、ディズニーの海へ。
 うーむ。東南アジアのエリアをながめると、イラストの中に、河が流れてる。河のコース。かなり場所取ってるな。なになに「探検ボートでジャングルの奧地を進めば、そこには恐ろしい猛獣や首狩り族の世界」なーるほど!
 列にならびながら、柱や壁に目をやる。槍、お面の様な盾、ライフル…。ジャングルか。オレ小さい頃、サマーランドに行ったな。
 やっぱりジャングルのエリアがあってボートでめぐるってのがあった。そこで強烈に憶えてること。大男の像がボートにたおれてくるの。恐かったな。はげしく泣いた。あれは、巨人像がボートにむかって傾くだけなんだけど、すんげー恐かったんだ。うーん。



「ジャングルクルーズのつづき」

 順番がきたよ。乗るのだ。スッテプ、ふう。まーるく車座になった席。ガラスも壁もない。吹きさらし。15名のれるかな?そんで、簡単な屋根。推進はなんだろ。船首にガイドがいる。ベトナム戦を思うなあ。地獄の黙示録。
 ガイドの女性は、カーキ色のパンツとジャケット、こげ茶のカーボイハットらしきもの。マイクを片手に操舵してる「みーなさーん。こんにーちはー」あやしい。マイク片手で、舵とりしてる。
 ああ、河の水がミドリ色。ああ、これはすごい。どうやって色つけたんだろう。透けない。抹茶アイスの河。あん、ガイドも大変だな。声が枯れてるよ。演歌ずきな人のよう。
 あ!そっか。わかった、これ。舟はレールのような機構で、けん引されてるんだ。微妙にゆれるのは、直レールじゃなくて、綱かチェーンでつないでるからなんだ。そっか。だから、透けない河の水なんだ。ガイドは、それらしく舵をいじって、しゃべってるのか。なーんだ。楽じゃん。
 人形やオブジェがある。でも、これ、全然良くない。つまんなーい。昔のサマーランドのほうが、スリリングだよ。はー、これも、1回乗ればそれで十分。もう、いいや。おなか一杯って感じ。
 


「トムソーヤ島いかだ」

 ああ、つかれはあー。でも、冒険はつづくのだ。トムソーヤの物語、オレほとんど知らない。でも、のっちゃおー、トムソーヤ島いかだ!「いかだに乗って、トムソーヤ島の冒険へ出発。日没まで運航します」
 ハックルベリーとトムソーヤの区別つかないオレなのだ。でもっと。ああ、空いてるよ。ありゃー、乗れた乗れた。わーい。あっ、これ推進装置はジャングルクルーズと同じだ。
 いかだの前を、蒸気船がとおる。でかい。デキシーランドミュージック鳴らしそうな、船だ。船の手すりには、人間が鈴なりになってる。手をふって来るよ。あー、やだやだ。なんなんだ、あの人間たちは。やな船。あんなの絶対のんない!いかだで十分!
 あれ?カヌーだ。いいなー。あとでカヌーに乗ろ。そうしよ。ウーン。着いた着いた。上陸だ。



「トムソーヤ島にて」

 よしっと…。これ、人工の島なんだろうな。でも、よく出来てるよ。ああ、結構ひろい。この島ひろい。散歩しよーっと。
 水車小屋を発見。あーん、こりゃ大したモン無いな。わーい。水辺にベンチ発見。座って一休み。ああ、また蒸気船が通って行く。ぐるぐる回る船か…手をふってる。彼らは何で、あれに乗るのか。わからん、オレには。
 おお、カモだ!きれいな毛並み。があがあ。島にはいあがって来たよ。があがあ。カモいいなあ。距離2,5m。菓子を喰え。おりゃー。おりゃー。いいぞ。おりゃー。
 はれ?どしたのカモ。ん、掃除にんだ!ああーあ。カモ、いっちゃった。掃除にんめ。こんな島にも、掃除にんがいるんだ。はあ。徹底してるな。カモは、掃除にんが嫌いなんだ。きっと。
 掃除にんは、白いズボンに紺のブルゾン。そして白いキャップ。カモはあの格好に反応したんかな。そうそう。ずーっと前。テレビで視た。
 掃除にんが歩きながら、ポイポイゴミを掃くの。歩く歩調を変えずに、股の間とかで掃く。すげーっと思った。けど、そんな掃き方、誰もやってないぞ。オレの幻だったのか?それとも世代交代して、伝統は受け継がれなかったのか?うーん。
 カモカモ。 



「続 トムソーヤ島にて」

 島を、散歩散歩なのだ。島の中ほどに来た。洞くつだよ。入ろう。うわー、結構暗い。明かりが、うう、恐い。こんなとこでカツアゲされたら、嫌だ。後悔するんだな、 きっと。

洞くつ、ずいぶんとクネってる。おお、これ楽しい。目が慣れてきた。よく造ったね。コンクリ流すのにどんな型つくったんかな?なめらかな 「くだ」って感じ。これ。洞くつの中に、吊り橋だ。マップには「ここで叫んでみよ」とある。なんじゃ?オレ、叫ぶ。わー!どう?…。

「わー」

おお!声が帰ってきた。発見。ここはやまびこを再現してくれるのだ。どうやってんの、これ。うーん。


「続々 トムソーヤ島にて」

 島を、散歩散歩なのだ。島の中ほどに来た。洞くつだよ。入ろう。うわー、結構暗い。明かりが、うう、恐い。こんなとこでカツアゲされたら、嫌だ。後悔するんだな、きっと。
 洞くつ、ずいぶんとクネってる。おお、これ楽しい。目が慣れてきた。よく造ったね。コンクリ流すのにどんな型つくったんかな?なめらかな「くだ」って感じ。これ。
 洞くつの中に、吊り橋だ。マップには「ここで叫んでみよ」とある。なんじゃ?オレ、叫ぶ。わー!どう?…。
 「わー」
 おお!声が帰ってきた。発見。ここはやまびこを再現してくれるのだ。どうやってんの、これ。うーん。



「続々々 トムソーヤ島にて」

 うーむ。見張り台に到着。まるた城壁にそって、4つほど見張り台がある。それぞれの塔は、渡り廊下でつながってんだけど、おいガキ!こんなとこで鬼ごっこするな、もう。
 ながめはってーと、ああ、ずいぶん小さな窓だ。顔が、出せない。小幅だのー。おっ。なんだ金具が窓のヘリにある…。
 おおおおおー。そうか!これ櫓(やぐら)なんだ。小さな窓は、銃眼なんだ。窓へりの金具は、銃の止め具なんだ。ここは、なんて実戦向きなんだ。ディズニーめ!

 むむ。テントだ。インディアンのテントというのが、ここから見える。砦の裏手だ。マップにはインディアン居住区とある。

 白人よ、おごれる平家ひさしからず。



「ビーバーブラザーズのカヌー探検」

 悪い砦をあとに、さっき見たカヌーへと歩く。あのカヌーを漕ぐんだ。よーし、行くぞ。ここの、ほとんどの乗り物が愛想をふりまく。運転手、搭乗員、乗客。みんな手をふってくる。
 船、車、汽車…どいつもこいつも、手をふる。あなたたち、知り合いじゃないんだぞ、オレは。ほほーう、オレ気づいていた。カヌーの人間は、漕ぎっぱなしで愛想をふりまいたりしない。こいつはいい。待てろよ!



「続カヌー探検」

 ああ、結構人気なんだ。このカヌー。列が蛇行してる。こりゃ、先は長いな。整理ロープごしに順番をまつ。いつものパターン。
 人垣に見えるのは、レッドブラウンのシャツ着たスタッフ。ジーンズにブラウンのシャツ。そしてあたまに赤いバンダナ。なじぇ?赤いバンダナ。わかりませんな。
 ここ見回すと、樹々が生い茂ってる。もちろん本物。ほかは板造りの船着き場、スタッフ小屋。そんなもの。ビーバーはどいつなんだ?


「続々 カヌー探検」

 なにもない。デティールを深めるものが見たいのにー。ううん、ヒマだ。ここは、ほかのアトラクションとちがって、まぎらわす物がないよー。
 みんな見るもんない。そして、やたらオレの帽子を見る。まっ、いっか。ほんとヒマだ…。今日はよく晴れてる。雲か。いいな。
 ポー!あっ。汽車だ。蒸気を吐き出してる。。のんきに手ふってら…。車掌と目があった。しらんぷりしよっと。よく目立つんだな、オレの帽子。


「続々々 カヌー探検」

 汽車が何回も通る。汽車をつい見てしまう。見ていると、赤い汽車と青い汽車の2種が、走行してるのがわかる。
 小さく1回くらいなら、いいだろう。顔の高さまで手をもっていく。過ぎる汽車の乗客が、見える。手のひらを、小さくゆらす。汽車は過ぎていった。
 うーん。なんか楽しい。説明できない。なんで楽しいのだろう。こんなことが。


「続々々々 カヌー探検」

 わーい。わーい。腕を垂直にのばして、大きく左右に、わーい。楽しいなー、汽車よー!
 ああ、やっとカヌーの順番が、近ずいてきたぞ。


「続々々々々 カヌー探検」

 舟首に1人。舟尾に1人。計2名のスタッフが、カヌーに同乗する。そのいでたちは、茶のジーンズに茶のシャツ。赤いバンダナ。ここに女性スタッフはいない。
 舟に乗り込んだ。15人くらい乗っただろうか。櫂(かい)を渡された。オレは舟首に座った。まだ舟は出ない。スタッフが小声で話しかけてきた「ここに座る人で決まりますから、ガンバって下さい」そうか。この席は重要なんだ。

船着き場から舟が離れてゆく。ガイドがしゃべりだした。
 「みーなさーん。こんにちはー」
そうかオレが、指揮者のつぎに偉い、コンサートマスターみたいなものなんだ。
 「このオールは、パドルと言いまーす」
よし。こぐぞ。オレは全力で、こぐぞ!

 …あまり憶えていない。とにかく、こいだ。オレは。ひとつだけ憶えてるのは、ガイドが使う大きめのパドル。それを彼に薦められ、オレはこいだ、ということ。酸素が足らない、ということ…。


「びしょびしょ」

 そでやら、もうびしょびしょ。櫂でこいだというよりも、オレの腕でこいだ感じ。オレの後ろに座った人間は、ずぶぬれだろな。まあいい。
 歩こう。どこも人だ。オレって目立つのか。ジロジロみられるぞ。ああ、帽子か。こいつはいいな。ずっとかぶるぞ。さて、地図地図…。
 「イッツ・ア・スモールワールド」とある。これ、なんだろう。東武ワールドスクエアみたいなのか。ガリバー体験するのか。いってみよう。


「イッツ・ア・スモールワールドへ」

 アトラクション建物の外観は、大きな色紙をペタペタ貼った様な…。なんか、看板をかためて打ち付けた様。いやな予感。
 入口より中へ…。ひろい。思ったより、ひろい構造だなあ。長い降りのスロープを降りる。幸い人は少なめだ。プールに来たみたい。水!水路がめぐってるのか。これボートなの?
 ここのスタッフは女性しかいない。みんなまーるい帽子かぶってる。だいだい色と黄色基調のデパートガールという感じ。
 でも、この舟乗り場(?)は、やけに殺風景だ。まあいい。順番だ。さあ、乗ろ。よいしょ。これ、浮いてる。
 スタッフ「世界一、幸せな旅へ、いってらっしゃーい」マイクの声がひときわ大きく感じる。おお、舟が動き出した。「幸せな旅」ってなんだ。ガリバー体験が幸せなのか?世界一か…。


「イッツ・ア・スモールワールドから」

舟が水路をすすむ。音楽がきこえる。
こわい!人形がたくさんいる。おんなじ顔!なぜ。これは。

♪せーかいーは、せーかい♪
ヨドバシカメラで聞いいたぞ。これと同じメロディーの曲がながれてた。いろんな国の言葉でうたってる。
 一体くらい変わった顔の人形があるだろ……ない!異様だ。うわ、人形たち、下から照明であおられてる。

 やだー。ここの人形。個性がない。オレたちが帰るでしょ。スタッフが帰るでしょ。電気が消えるでしょ。そして、この真っ暗なアトラクションの、水路でこの人形たちが、何百体、このまま居るんでしょ。
 早く出ようよー。こんなとこ。不吉だよー。

…まだいる。おんなじ顔の人形。全然かわいくない。一斉に


「TOON TOWNへ」

ツーンや、トーンじゃない。トゥーンタウンだと。ここがさ、ほかのエリアと違うって、友人は言ってたけど。どんなんだ?歩け歩け大会…。
着いた。トゥーンタウン。…なんだここ。ずいぶんと、まあ、どうしちゃったんだろう。何て言えば…。
「ずいぶん歪んだ街だ」自分の口が音を出した。
歪んでいる。道も、建物も、乗り物も、徹底的に。バカにしてんのか?おい。


「Toon Townから」

 トゥーンタウン。どの建物も、破裂寸前の姿をしている。焼きあがるパン生地が膨張する、それに似ている。
 遠くに、チンチン電車がみえる。あれは、ああ、変だ。路面が平らなのに、モコモコして動いてる。イモムシの動きをまねたのだろう。気持ちが良くない。
 ここで、ふくらまずにいてくれるのは、地面だけだ。


「ミッキーの家 上1」

ディズニーのメインキャラをつとめきたネズミ。顔が肌色の黒ネズミ、ミッキー。それの家がある。
あなたは、行っただろうか。ミッキーの家。それは、このトゥーンタウンにあるという。
友だちからもらった何通かのメールは「ミッキーの家」について、たいがい触れている。
「いいよ」だそうだ。なにが「いいよ」なのか。さあ確かめに行こう。奥地へ…。


「ミッキーの家 上2」

歩こう。このトゥーンタウンと呼ばれる地。ここは総本山なんだ。空気がそうなんだと…。
ミッキーマウスめ。ああ、あれだ。見える。ミッキーの家。ほほう。青い壁の家だな。
そして、人間の壁が…この家を取り巻いていた。


東京ディズニーランド編
「ミッキーの家 中1」


ここは、ゆがんだ家。ミッキーの家。人の波の最後尾にありつく。げんなりだ。疲労は最高潮に達している。 両の足は重たく、わが人生でこれほど歩いた経験は、小学校6年の移動教室。菅平の「少年自然の家」以来。 ゆがんだ家の列は、ロープで張られている。うう。早く「壁ぎわ」にいきたい。よっかかりたいよー。


東京ディズニーランド編
「ミッキーの家 中2」

遅々として進まない列よ。ああ、この家には庭がある。庭には植え込みが…。はは〜ん。庭のど真ん中に「ねずみ」 のかたちに刈り込まれたそれは、ミッキー。その植木のあしもとには、ペットの犬も刈り込み植えられている。僕は 彼女に言った「ねずみが、いぬをペットにするのか」かさねて「自分の姿を植え込みにするのか」と。これが何通かのメール にあった「いいよ」なのか? ここは、ゆがんだ家。
ああ、やっと玄関の扉に近づいてきたよ。


東京ディズニーランド編
「ミッキーの家 下1」

さて、やっと順番がまわって来た。係り員が、カッコつけて扉を開けた。室内に入ろう。ふむふむ。この家は、パンが オーブンとかでふくらんだ感じなんだね。おう。じゅうたんだ。応接間か? 窓は、 はっと!それっ! あれれ。窓動かないや。柱や梁(はり)だって不格好にゆがんでいるよ。だい たいまっすぐなラインがないんだな。僕は彼女に言った「心が曲がってるんだよ。住ん でるやつの」壁は、湾曲してパンクするようなシルエットだ。落ち着かない。あっ、 ソファーだ。これも破裂しそうに膨らんでいる。よし、座ろ。ん? 堅てーなー。なん じゃこりゃ。椅子じゃないよ。これ。
 係員が待ってる。次の部屋に行くのか。ああ、足がつかれたよ〜。


東京ディズニーランド編
「ミッキーの家 下2」

お、ラジオ。う〜ん。音がでない。まあ、いい。イコイコ。僕ら、入口で人数が8名ぐらいにくぎら てれるんだ。 もたもたするとビリケツなっちゃう。 廊下を行く。ああ、さっきからオレ土足だ…洋風だから問題なしか。 なんだかいろんな家財道具を見せられてる感じ。洗濯機のなかに白い手袋が入ってた。 ほほう、この部屋は映画を流してる。 モノクロの古いアニメーションだ…ああ、ねずみが船を運転してる…この繰り返し。ここもいいや。次だ。
 ああ、ここは、大きな扉だな。係りのお姉さんが立ってる。 お姉さん「ミッキーは映画の撮影を…」良く聞けない。なんだろう。 あれ?一度に部屋に入れさせてくれないの?なんだろ。


東京ディズニーランド編 最終回
オレ期「ミッキーの家 結び」
2001.09.17更新したよ(^o^)

扉が開いた。…それは、空気がとまった感じだった。オレ「あああ!ミッキーだ!」びっくりした。 そこにはミッキーマウスがいた。距離2m。そしてお姉さんが2人。 オレのからだは飛び上がっていた。オレの顔はにやけていた。オレのからだは「飛び上がり」 を何度もくり返していた。 かなり興奮していた。お姉さんは言った「ミッキー、面白いね」そんなことはもうどうでもいい。 あたまはからっぽだった。 次の瞬間、オレはミッキーと握手をしていた。そして、すかさず肩を組んでいた…。【終】

「オレ期 東京ディズニーランド編」を通読していただきありがとうございました。 今回をもちまして、結びとさせていただきます。ありがとうございました。

◎次回予告:オレ期 『こどもについて考える』ご期待ください。


[HOME]