◆エッセイ<ガキマン>

last update 1999/6/14
1996/09/15-シリーズ「ガキマン」序章
1996/10/10-「ガキマン」
1996/10/16-ガキマン2 音を出すガキマン
1996/10/27-ガキマン3 鼻歌
1996/10/28-ガキマン4 ヒーローになる
1996/10/29-ガキマン5 想像力と思い込み
1996/10/30-ガキマン6 自作のソング
1996/10/31-ガキマン7 ボキャブラリー
1996/11/01-ガキマン7.5 エロ本
1996/11/05-ガキマン8 何になりたいの?
1996/11/11-ガキマン9 サイバーパンク
1996/11/12-ガキマン10 バンドやろうぜ
1996/11/13-ガキマン11 ブーム
1996/11/20-ガキマン12 ヒーローに会いに行く
1996/11/21-ガキマン13 エロリーダー
1997/02/25-ガキマン最終回 家庭のルール

1996/09/15-シリーズ「ガキマン」序章

 西城秀樹がCMでカレー(ハウスバーモントカレー)を食べて いた頃、僕には少々そのCMに疑問を感じていました。
 それはこんなシーンでした。歌詞は「リンゴと蜂蜜とろ〜り溶 けてる」のところです。リンゴが回転しながらカレーの上で立て 割りになり、蜜が上からたれて来るというところでした。そのC Mは確かに旨そうに感じました。さっそく母に頼んでリンゴと蜂 蜜をカレーに入れてもらいました。しかし、それはもはやカレー ではありませんでした。あたたかく甘いどろどろとした物でし た。母はいたくそれを気に入ってました。それからしばらくし て、その日の夕食にカレーが選ばれました。当時の大好きな食べ 物TOP3に「カレー」は必ずエントリーされるほど、子供に愛 されてました。
 僕もそうでした。でも入ってました。今度はパイナップルでし た。
 僕はピザを時々食べます。ピザは大好きです。でも気になるも のがあります。メニュウーの中に。パイナップルがのっているん です。そのピザに。メニュウータイトルは「ハワイヤンデライ ト」とありました。ハワイで創られた食べ方でしょうか。僕はパ イナップルは好きです。もちろんピザもです。しかし合体すると 困ります。そういうことってありませんか。人は色んなことを経 て苦手な食べ物を克服していきます。でも僕はいまだに克服でき ないものがあります。

from 土方レオーネ

[top]


1996/10/10-「ガキマン」

僕はいまだにショートケーキのイチゴは後で食べます。気が付く とそうです。みなさんにもそんなことって少なくともワンプレー あるんじゃないでしょうか。そして僕は早喰いです。気が付くと 誰よりも早く食べ終えています。これも小さな「ガキマン」かも 知れません。バンドで曲を創るため、20人のひとにそんなこと はないかどうか聞いてました。小さい頃嫌いだった食べ物をいろ いろ聞いてみたところ、ナスという野菜が嫌いだった人に興味を ひかれました。すごいんです。とりあえず以下のとうりです。

<ケース1>
Q・小さい頃嫌いだった食べ物はなんですか?
A・ナス。
Q・それのどこが嫌いだったんですか?
A・黒いから。
Q・へぇ。

<ケース2>
Q・小さい頃嫌いだった食べ物はなんですか?
A・ナス
Q・それのどこが嫌いだったんですか?
A・スカっとしてるから。
Q・なに?
A・だから、身が詰まってそうなのに切るとスカっとしてるか
ら。
Q・へぇ。

<ケース3>
Q・小さい頃嫌いだった食べ物はなんですか?
A・ナス。
Q・それのどこが嫌いだったんですか?
A・味がないから。
Q・いや。でも料理して味付けされてるでしょ?
A・でもそれ自体、味が無いじゃない。
Q・まあね。

<ケース4>
Q・小さい頃嫌いだった食べ物はなんですか?
A・ナスのおしんこ。
Q・それのどこが嫌いだったんですか?
A・噛むと「きゅっ」てするから。
Q・きゅっ?
A・そう。おと。

これは「ナス」が嫌いと言った人の答えです。僕には驚きでし た。空気投げを食らったようで何とも返答しようがありませんで した。だってナスには落度がないじゃないですか。味や匂いを 嫌うならまだしも「黒いから」じゃあね。ナスが気の毒になりま した。どうやらナスが嫌いな人は「野菜」という前提ではとらえ てないんです。


[top]


1996/10/16-ガキマン2 音を出すガキマン

僕には高宮氏という友達がいます。彼は会社員であり僕のバンド 仲間です。古い友達です。彼からこんな話を聞きました。彼の会 社でのことです。高宮氏が昼飯から帰って来ると、同僚がパソコ ンに向かっていました。その同僚は何やら楽しそうに打っていま す。熱中してる様です。しかも何か言いながら打っています。そ れはこんな具合です「わお。ピシュッピシュッ。わおっ。わお っ!」。高宮氏は「昼間っからゲームすんなよ」とモニターに近 づきました。それに映っていたのは『発注依頼書』でした。他社 への…
人は思わぬところで音を発したりします。特に一人でいる時が危 険です。でも特異な人もいます。木元君です。僕は高校のころラ グビー部にいました。そこに身長は190cmのバックスで木元君 がいました。彼はとても足が早かったことを覚えています。話は ちょっと変わりますが、そこでのパス練習法で「ハリー・パス」 と呼ばれるものがありました。それは三人で行いました。5mぐら い開けて二人が立ちます。二人は足場を固定します。その二人の あいだを走り込んできた男が行ったり来たりしながらボールを受 取りパスを出すのを連続して行うものでした。さて木元君です。
彼は「ビシュッ」とか「シュッ」て言うんです。ボールを投げる 時に。つまり「ハリー・パス」ですから連続して「ビシュ、ビシ ュ、ビシュ…」です。木元君と組んだ二人はこの連続音を聞くこ とになります。始めは気にしてなかったのですが毎日の練習で す。僕は「なんでパスを出す時にビシュって言うの?」彼は「言 ってないよ。そんなこと」だって。あんまり真顔で否定するもん だから僕は「絶対言ってるよ。みんなに聞いてみろよ」と言いま した。そしたら顔を真っ赤にしてそんなことは言っていないとあ くまで言い張るんです。高校生にして「言った」「言ってない」 でやりあう寸前でした。でも次の日も「ビシュ、ビシュ、ビシュ …」です。結局誰も指摘しなくなりました。それからしばらくし てある日のパス練習中に木元君が僕に耳打ちして来ました「ビシ ュッて、言うとボールが早くなるんだよ」って…
高宮氏の同僚も、口から効果音を出すとキーを早く打てるのか も。


[top]


1996/10/27-ガキマン3 鼻歌

みなさんは鼻歌をやりますか?僕はよく鼻歌を歌います。しかも 本当のオリジナルとはかなり違います。仕事がはかどってきた時 や、リズムに乗って順調な時などがそうです。大概の鼻歌は当り 前かも知れませんが『自分自身による自分の為に』鼻からつい出 るメロディーという感じでして、これがかなりオリジナルと違っ たりします。例えば自転車に乗ってる時、自動車に乗ってる時、 お酒を飲んだ帰り道、お風呂の時、階段を登ってる時ect…
特異な例は別としまして、大概の人は横に誰かがいる時は聞こえ ないように小さく歌うようです。ですがそれでも聞こえてくるこ ともしばしばです。しかも何度も言います様にそのほとんどは間 違った歌詞です。そして歌詞が埋まらないところはハミングで す。僕もやります。横にいる人にとってみればその「違った歌詞 の鼻歌」の「正しいオリジナル」を知ってれば知ってるほど苦痛 でしかも指摘したくなるもんです。一方、歌い手としてみれば鼻 歌まじりに作業や仕事が進んでる時というのはえてして「快進 撃」の状態です。しかもかなり無防備です。(最近はカラオケが あり前ほどではありませんが、でも、日本のどこかでこの光景は 必ず起きているはずです)
僕も指摘する立場に立ったことが何回かあります。それは事務作 業中でした。僕はかなりの葛藤(ほんの数秒)のあと居たたまれ なくなって指摘しました。不意を突かれた彼の表情。でも僕だっ てかなり悩んだんですよ。指摘された時の不快さと言ったらあり ませんから…。その時、指摘するまでちょっとの間観察してみま した。彼は目をつぶったり首をゆったりと振ったり色んなことを していますし、鼻の穴も開いています。実に気持ち良さそうで す。しかも作業の手は止まらず動いています。これはそうとうの 能力です。
でも、歌詞が違うんですよ。歌詞が。


[top]


1996/10/28-ガキマン4 ヒーローになる

高宮氏(バンド:バナナワニ ウクレレ担当)と酒を飲んでいた 時に出た話です。僕の家のところに向台幼稚園というところがあ りましてそこでのことです。当時園児としてそこのグランドで遊 んでいると、名前はもう忘れましたが友達が急に言いました。
「おれ、デビルマンなんだよ」って。急にです。そのあとすぐ彼 はジャングルジムの最上部へと登り始めました。みんな下で騒ぎ でした。彼は登りつめると最上部に直立し一声「デッビー!」そ してジャンプしました。結果彼は両足骨折。救急車に乗って行き ました。彼はデビルマンにはなれませんでした。
高宮氏は笑い転げていました。話しながらよくよく考えてみまし た。彼は頭から落ちませんでした。幼稚園児はまだ頭がバランス 的に重いはずです。それでも両足骨折になったのは彼が重力に逆 らい垂直に飛上がろうとした証しだったと思います。彼がジャン グルジムを一段一段登って行く胸中は、正体を明かしてしまった ヒーローが持つ「宿命」と「孤独」で一杯だったのかも知れませ ん。しかし飛べませんでした。高宮氏いわく「体は落ちちゃった けど、心はそのまま遠くへ飛んだのかもよ。今も」


[top]


1996/10/29-ガキマン5 想像力と思い込み

ビックリハウスという雑誌が昔ありました。僕はその雑誌の『君 こそ おもこだ!』という欄が好きで本屋でよく立ち読みしまし た。ガキの頃には不思議で訳が分からないことが沢山あります。
(僕は今も不思議なことは一向にへりませんが)ビックリハウス 『君こそ おもこだ!』は、そんな小さい頃の「思い込み」のエ ピソードが山盛りのコーナーでした。今でも好きなのは「海の波 は、外国の人達が岸で一斉にバタアシしたものだと思っていまし た」です。思い出すと僕にもあります。
『ゴジラ対ヘドロ』という映画作品が上映されてた頃、日本では 「公害」が社会問題になっていました。当時僕は幼稚園児でし た。工場や車輌の廃棄が原因で光化学スモッグというガスの一種 が大気中に発生し、警戒警報がよく発令されました。その度にみ んな大騒ぎして教室に逃げ込みました。警報が解除されて教室か ら外へもどります。その時出ると銭湯の煙突が見えました。火を 焚いて湯の用意をしてたんでしょう。煙をたててました。そうで す。お分かりでしょうか。瞬間、園児の僕には謎が解けました。
「世界の公害はこの風呂屋の煙突から全て出されている」「みん な何で気が付かないんだろう」ほとんど直感でした。とたんに怒 りが湧いてきました。僕は煙を吐く煙突をじっと睨みつけてやり ました。でもみんなは呑気に砂山にトンネルを開けています。こ れはいくら喋っても理解してくれないだろうと思いました。この 発見を早速帰って母に言いました。母は僕の話を聞き終わったあ と言いました。「でも、みんなお風呂屋さんを使ってるからね」 これは悔しかったです。僕はその時社会の矛盾を感じました。

○追伸 この間仲間とジンギスカン鍋を食べていました。羊の肉 を焼く時みんなが「ラム肉だね」と言ってるので「マトン」とい う言い方しか知らない僕は学習させてもらいました。羊の大人の 肉を「マトン」若いのを「ラム」というのだそうです。それまで 僕は「ラム肉」とはラム酒のかかった肉の総称と思い込んでまし た。


[top]


1996/10/30-ガキマン6 自作のソング

「自作のソングは?」などと聞くと何だかオリジナル曲を創りま したかと言ってるようですが、全然そんな大仰なことではありま せん。奇人と言われるかも知れませんが、僕は言葉を発語した時 のリズムと響きが頭について離れなくなることがよくあります。
アルバイト先に盆栽があります。そこの社長が植物が好きで置い てあるんです。盆栽。ある日僕はその盆栽をしばらく見つめてい ました。そのうち一言口を突いて「ぼーんさい」と出てきまし た。楽しくなってきました。今度は繰返して言ってみました。
「ぼーんさい、ぼーんさい…」なんだか「ぼーん」のところに弾 む感覚が生まれてきました。僕は素敵な気分になっていました。
それからかなりのあいだ「ぼーんさい…」のリズムと響きにとり 憑かれて生活してました。2ヶ月間。ちょっとした時に僕の口か らつい出て来るようになりました。信号待ちしてる時。電車にゆ られてる時。歩いてる時。「ぼーんさい、ぼーんさい…」さてこ れが気分がすぐれない時やストレスがたまった時に効んですよ。
かなり僕は変かも知れません。でも平和なもんです。2ヶ月後に はその言葉は発展していました。「ぼーんさい ぼーんさい に わには ぼーんさい ちょっと いっかい みてざーさい」歌に なっちゃった。そう思いました。そのあいだ、僕は会う人会う人 に「ぼーんさい」と言ってくれと頼んでまわりました。とんだ迷 惑です。でも、僕だけが愉快なのかどうか知りたかったんです。
それが去年の夏でした。
ガキは良く歌うのです。僕はそう思います。歌でなくてもある特 有の「メロディ」と「アクセント」の中で生活してると思うんで す。○○ちゃーん。あーそーぼっ」というのがあります。あの 「あーそーぼっ」の部分だけでもやはりメロディアスですよね。
僕は「ぼーんさい」の素晴らしさにとり憑かれた時にそんなこと を思い出してました。ガキは何かにつけ歌います。喜んだりはや し立てたり。そうだと思うんですよ。そしてそんな自作のソング を覚えてる人はどこかいないか気になり探しました。そしたらあ ったんです。自作ソングが。以下の通りです。
<ケース1>
女子/好きな物=餃子/時:夕食前
〜 きょう きょうざ きょう ぎょうざ (くり返し)〜
<ケース2>
男子/好きな物=カレーライス/時:夕食前
〜 カレーライスがまわるー まわるカレーライス(くり返し) 〜
<ケース3>
男子/好きな物=カレーライス/時:夕食前
〜 ゴールデンカレー ゴールデンカレー ゴールデンカレー (くり返し)〜

ケース1・2・3はそれぞれのテンポ・アクセント・メロディそして振 り付けというんでしょうかアクションを有してました。かなり固 有のものです。活字にするより想ってもらう方が良いと思いま す。。どうぞ勝手に想像して下さい。興味をそそったのはそれぞ れが短いメロディで繰返されていることです。そして本人達はこ れらのシンプルなソングを料理が運ばれて来るまで歌っていつづ けたことです。もはや歌謡曲の様にAメロ・Bメロ・さび等の展 開を全く必要としません。この人達はこの短いフレーズだけで充 分だったのです。


[top]


1996/10/31-ガキマン7 ボキャブラリー

1「いつ言った?何時何分何秒地球が何回まわった時?」
2「顔面だよ。顔面。顔面セーフ!」
3「いのちもーらった!」
4「目立とう精神」
5「透明ランナー、とー おー めーい!」
ほんの一部ですが上記の言葉が僕の小学校では通用してました。
僕は今では使ってません。今の小学校の現場でも使ってるかどう か分かりません。こういった言葉は地域性があります。初めて見 る人もいると思います。1・2・3・5は言合いの決め技だったり、球 技(ドッチボール・三角ベース等)の決め言葉でありました。そ して勝ち誇った様に言いうこともありました。4「目立とう精 神」これはどう使ったのか忘れました。まあとにかくはそんなと ころです。

先日道を歩いてると、前から小学校3年生ぐらいの子が二人サッ カーボールを転がしながらやってきました。何やら二人とも真剣 に話し合ってました。すれ違いざまに会話が聞こえました。「絶 対絶命なんだよ」「なんで」「だって絶体絶命なんだよ」「そう か」瞬間これを聴いた僕は感覚が騒ぎました。こういったボキャ ブラリーは社会生活では結構無縁です。それは新鮮でした。キー になるのは「絶体絶命」です。彼等小学生二人には「絶体絶命」 は荷が重すぎます。かと言って「絶体絶命」を使わなければ無理 だったのでしょう。「いのちかけるかー」これと酷似してません か?僕はそう思います。

FMのエアチェックをしたあの頃。気に入りのバンドや曲があり ました。友&愛に通ったりしていました。友達に「これ名曲だ よ」「これ名盤だよ」と薦めました。そしてアルバムを帰してく れる時に「めたくそ」に言われたりする訳です。そうするとまる で自分自身が否定されたような気がしてそいつと一週間位口を聞 かなかったたりする。このボキャブラリー。この行動。ガキマン です。


[top]


1996/11/01-ガキマン7.5 エロ本

エロ本はなぜ「森」に落ちているのか。なぜ川でないのか。工事 現場にもあったけども「森」でした。「森」には何て言うのか神 秘的な空気がありました。誰か著名な作家の方にこのテーマで書 いてもらいたい。「エロ本と森」誰か書いてください。心からそ う思ってます。はい。
僕のところには小金公園があります。サイクリングコースを有し ている大きな公園です。僕にとってはそこは多摩の「セントラル パーク」でした。鬱蒼とした森があります。
 その当時僕はエロ本(以下本)を探しに行きました。スカって 手ぶらの時もありましたが出かけると決めた日はドキドキしまし た。まるで無尽蔵の資源のように常に新しい「本」が森に供給さ れてたからです。でも自然は厳しいものです。雨や雪の日は最悪 です。だめだと分かっていながら翌日探しに行くと…その日あり ました「本」が。サイクリングコースから外れた植え込みのとこ ろに。
「本」は濡れて膨らんでました。平凡パンチ。そしてGORO。 まるで古文書のようになった「本」をめくるには相当のテクニッ クが要ります。少しずつ少しずつ。あせってはいけません。上端 がだめなら下端から。包囲するように最小限の力で進めていくの です。そうでないと破れて二度と再現できませんから。失敗はイ コール「失われた歴史書」となってしまいます。
 そんな時に限ってランナーが…ランニングのおじさんが来まし た。これは最大の危機です。もし見つかって咎められたら。許容 の判断時間はコンマ数秒です。ここは放棄して走るか、持ったま ま奥地へ移動するか。でもその時僕が選らんだのはどちらでもな くその場で「石」になることでした。僕は「石」身動き停止。呼 吸停止。耳の奥で脈動が速くなります。ランニングおじさんは幸 いそのまま走って行きました。危なかった。僕が保護色のように 分からなかったのか。またはおじさんが「おとな」になってくれ てたのかは分かりません。とにかく「石」作戦は成功しました。
そして作業を続行しました。気になるページがあります。そこを 慎重に慎重に進めました。やっと苦心して広げたグラビアには前 ページの活字の印字がそっくりその女の体に転写されてまるで 「耳無しほういち」の如く全身が文字だらけになってました。僕 は急いで捨てて逃げました。
今思って見るとその「本」は全然卑猥ではありませんでした。平 凡パンチ。そしてGORO。それはたしか水着の女の子が浜辺に いるというものでした。
 ガキは「本」を手に入れるため多くのハードルを越えなければ いけない時代だったと思います。コンビにはありませんでした し、本屋にはどっかの姉さんや注意好きな爺婆が立ってましたか ら。それは決死の行動だったのです。
●追伸 ありがとう11PM。ありがとう金曜スペシャル。あり がとう独占大人の時間。そしてウィークエンダーのイーデス・ハ ンソン。


[top]


1996/11/05-ガキマン8 何になりたいの?

「何になりたいの」この手のクエスチョンは今までによく出くわ しました。沢山の大人に多分数限りなく答えてきたと思います。
今はどうかと言うと僕は自分自身にこの質問をしてるという状況 です。親戚に姪がいます。おじさん呼ばわりされて大変不快で す。しかもなつかない。でも、「この子、大きくなったら何にな るのかな」と思う訳です。
 話は変わります。PHSや携帯が路上なんかで活躍してる昨今です が、あれを皆さんはどう思いますか?当初使えないとされていた 時に比べるとかなりの人がピロピロとやってますね。僕は「どこ にいても尻尾捕まれるようじゃ、困るな」という感じがありまし た。しかし今は一台持ってます。動機としては「うらやましい な」というのもあったもんですから。
 小学3年の時、キヤップ式火薬銃で遊んでました。陣地を決め てチームを作り打ち合うやつです。僕のところじゃ大ブームでし た。火付けになったのはテレビシリーズ『コンバット』(米)で した。ヨーロッパ戦線をくぐりぬけて行く米軍小隊を描いた作品 でしす。8名〜12名の部隊です。これがめちゃくちゃ強い。一 人、一戦車の戦闘力を持ってました。当時一緒にキャップ式火薬 銃を打合っていた喜野君は「おれの命が3つあったらな…。ほん と戦争やりてえ。」と洩らしてました。みんな主人公のサンダー ス軍曹が持っていたトミーガンを欲しがっていたくらいです。
 さて色んなメカに憧れてたのですが、その中にトランシーバー がありました。『コンバット』のサンダース軍曹が、前線で本隊 と連絡をトランシーバーで連絡をとるんですよ。これがやりたく てやりたくて…。でも学研から発売されてたものは高額すぎて夢 のまた夢でした。お年玉ではだめでした。これがやりたくてやり たくて…
 PHSが安くなって購入した時、僕には早速やることがありまし た。それは付き合い先の番号を登録することではなく、電波の有 効エリアを確かめることでもありませんでした。それは僕の暗合 名を決めることでした。「暗合名」。素敵だと思いました。いつ か手にする日が来ると思ってました。暗合名とは何人か知ってる 人がいないと暗号ではないのです。そこがミソです!さて全てを 決めて新宿の街角で「無線」を開始しました。暗合名を言ったと たん街は変貌しました。僕がいるのは最前線であり、任務を帯 びた兵となっていました。今までの僕はかりの身の姿。耳からは 「秘密指令」。瞬時にして僕は軍曹に昇進したわけです。


[top]


1996/11/11-ガキマン9 サイバーパンク

 僕はガキがガキであるのは、どういうことなのか未だに分かり ません。「子供は純粋だ」というのも解せません。僕自身の認識 はガキは別の「生き物」という感覚です。彼等から見たら僕も 「別の生き物」と見えるんじゃないかと思うわけです。でも僕は ガキを見ると刺激になります。変な意味など無くただ「面白い」 につきます。そして大の大人と呼ばれる人もやはり「ガキマン」 的要素をワンプレー持ってると思うのです。結構なことだと思い ます。僕もそうだからです。
 近頃本を読んでいます。かつて「サイバーパンク」と呼ばれて いたジャンルが80年代のSF小説にありました。今「サイバー パンク」をあらためて読み返しています。これをご存じでしょう か。うまい言い方があれば良いんですが…ブルース・スターリン グ、フィリップ・K・ディック、ウィリアム・ギブスンect…の 方々が代表選手の作家人です。それは飛び散るイメージの断片。
電脳世界。国籍・民族をのごった煮にしたSFです。乱暴な書き 方をするとこんな感じです。
 戦闘反射神経手術をチバシティで受けたホンコンガールが用心 棒。盗んだROMには、ある人格が記録されていてそいつは通称 「フラットライン(脳死)」。首にあるソケットでマトリクスに ジャックインてわけ。
 ちょっとひどい表現になりました。とにかくかっこいいんで す。刺激する言葉のヒントがあちこちにあって展開もがんがん飛 んでくって感じでした。複線もばりばり入っててかっこいいんで す。僕はボキャブラリーがないので読んでいただけたら幸いで す。
 今日ラーメン屋に行きました。さてそんなSFを読んでるとい ろんなものが目につき出します。目に飛び込んだのは調味料の瓶 たち。流線型の金属を付けた楊枝の瓶。こいつはクロームヘッ ド。ちょっと偉そうな醤油の瓶。クリスタルダーク。ラーメン が出来上がりました。僕はスープを一口運んだあとチャーシュウ を生体スープの深海へと緊急待避させました。僕の素敵な時間で す。


[top]


1996/11/12-ガキマン10 バンドやろうぜ

 僕もバンドをやってます。感覚を伝えるのに色んなことをやり ます。楽譜は書けないんで、打合せのヘッドアレンジでは記号 やマークを書いてます。馬鹿話が元になったりして曲が出来上が っていきます。でも感覚を伝えるのは大変です。だから便利な 言葉を使います。「クール」「タイト」も使います。かっこい いって言うのは色んな種類があるので別な言い方を用いると楽し いし、またそれによってプレーや共有するイメージが増えるっ ていう寸法です。なかでも「ナイス!」はとにかく連発します。
 思い出して見ると中学・高校を通してバンドは色々やりまし た。そしていまやってるバンド「バナナワニ」があります。以 下は僕のバンド名です。
●ようちゃんと仲間たち(中学):ジャンル=フォーク(アリ ス):活動3ヶ月で解散
●元禄5P(中学・高校):ジャンル=佐野元春コピーバンド: 活動2年半で解散
●ブラックリスト(高校):ジャンル=ヘビィメタル:活動1ヶ 月で解散
●秘密基地ゼット :ジャンル=パンク:活動3週間で解散
●バナナワニ :ジャンル=オリジナルブギ:活動現在進行形

 まあ新ためてバンド名って変だなと思います。でもそれぞれの バンドごとでは統一感がありました。文化祭なんかでにわかに 出て来るバンドみたいにはしたくなかったんです。実際あった他 の例で言いますと、BOWYの曲やったかと思うと2曲目にク ワイエットライオットの「カモン・フィル・ザ・ノイズ」。ハ ウンドドッグやったかと思うとラストでストーンズ「サティスフ ァクション」こんなバンドが当時沢山いましたから。これはメ ンバーの趣味ばらばら。それが見え見えです。彼等が分裂解散し たあと話聴いたら「奴らとは方向性が違うから」だって。
 さてバンドの近辺での出来事も変です。よく募集のビラで下に 刻みが入ってるのがありますよね。気持ちが前面に出てるのは 分かるんですが…。楽器店やライブハウスのフライヤーとかスタ ジオにあるビラにある言葉です。「緊急!やる気のある奴の み」「テク重視!」「こちらプロ指向」なかには「当方Vo以外パ ート求む」こんな具合です。
 高校の時僕と仲間でバンドをやろうって話になって盛り上がっ たんですよ。いざ5人集まってみんな持って来たのは「エレキギ ター」でした。瞬時に緊張した空気になにました。5本のギタ ーがある中みんな真剣になって「誰かベースやれよ」だの「ド ラムはどうすんだよ」でした。そうしたら誰かが言ったんです 「じゃあ、ヴォーカルやりたい奴!」そこだけは手が5本あが りました。結局誰も譲らず一日で解散。バンド名を考えるところ までいきませんでした。チャリンコで別れる時の言葉「5人で ソロしかできないじゃん」というのを覚えています。


[top]


1996/11/13-ガキマン11 ブーム

 9月のことです。バナナワニのメンバー(高宮氏・星野氏・石 田氏)とガキマンについていろいろ話をしておりました。その話 の中では様々な流行った遊び・言葉現象などを取上げて笑いかつ 飲んでおりました。話してるうち共通した感覚として「当時なぜ それが流行ったのか解らないけれど」というものがいくつかあり ました。家が近いとそれだけで一緒に遊んだりしますよね。その 中に歳もはなれた奴もいました。それは地域的なグループです。
学校が終わると歳上の奴の所にがみんな(7人ぐらい)が集ま る。リーダーみたいな奴がいてその日何をして遊ぶか決める訳で す。缶蹴りとかドロケとか等々を。
 僕はいつも「お味噌」でした。場所によっては「おまめ」とも 言うんだそうですが、年齢も背も小さいからそうだったのです。
悲しみが「お味噌」にはつきものでした。しかし好きだったのが ありました。それは《旅》と呼ばれているものでした。
 《旅》は西部劇の幌馬車隊がもとでした。《旅》とはなにか。
補助輪付き自転車を先頭にして三輪車や幼児用のまたがる四輪 (あくまでも足で地面を足で蹴って進むもの)そして買い物用の キャリアカー。これら全てを縄跳びの紐で一列に連ねて外へ出か けるのです。多い時には総勢12名ほどもいました。新しい地域 や抜け道を開拓するために。その部隊は秘密基地や駄菓子屋など を経由して行く。敵の秘密基地をみつけるともちろんボコボコに しました。
 かなり危険な《旅》でした。総延長が10mぐらいのつなぎ合 せの列です。走るのは車道。乗り物もバラバラですからスピード も違います。くくり付けた縄跳びの紐がちぎれるとそこに置き去 りにされます。知らない場所で。急な曲がり角では最後尾が遠心 力でコントロール出来なくなって横転する。これはざらでした。
でも《旅》は最高です。知らなかった道が思わぬところでつなが ってたりする。大きな発見。偉大な出来事でした。
 さて高宮氏の話。彼のところでは二手にわかれて遊ぶ時、必ず つきまとっていたある約束があったそうです。二手にわかれてや る遊びは結果勝ちチームと負けチームを生みます。負けチームが やらされたもの。
高宮「例えば、じゃあ今日負けた奴らは全員《ごっふ〜ん》だっ てことになるんだよ」
土方「なに《ごっふ〜ん》って?」
高宮「負けた奴らがそろってパンツとズボンをモモのところまで ずりさげて一斉に《ごっふ〜ん》って言って踊りまわるわけ」
土方「フルチンで?」
<僕はフルチンという言葉にはどことなく寂しさとわびしさを感 じます>
高宮「フルチン。楽しそうにやらないともう一回やらされるの」
土方「なんで?」
高宮「負けたから。そういうルールだったんだよ」
土方「それはどこでやるの?」
高宮「路上」
 さてこの《ごっふ〜ん》は当時そこの地域のみんながやったそ うです。ちなみに《ごっふ〜ん》は高宮氏によると土人の踊りだ とリーダーに教えられたそうです。この踊りはニコニコ顔でやる のがルールだそうです。リーダーも負けるとやったとのこと。試 しに高宮氏に頼んでやってもらいました。さすがに飲み屋だった のでズボンはおろしませんでしたが。でもその顔、ニコニコ顔で した。


[top]


1996/11/20-ガキマン12 ヒーローに会いに行く

 皆さんは遊園地で行われるアトラクションを見たことがあるで しょうか?いい者と悪者が出て来るやつです。僕は遥か昔ユネス コ村で見たことがあります。「レインボーマンショー」でした。
僕は中でも「月の化身」が好きでした。でもそこには出て来ませ んでした。友達に荒木君という旧友がいます。荒木君は「仮面ラ イダーショー」を見た経験を持ってます。彼の記憶によるとショ ッカー達が席上を練り歩いて「悪い子はいないか」と言い、子供 達が逃げまわったそうです。レインボーマンショーでも似たよう なことを覚えています。悪者が席上を練り歩き誰かのお母さんを 連出しました。そこでそのお母さんが壁に張り付けにされれどん でん返しで怪人に変えられてしまい、泣き叫んで大いに恐れまし た。遥か昔の記憶です。
 電話が鳴りました。友人からでした。開口一番に言われたのは 「カーレンジャーを応援しに行かないか」でした。その日仕事も 無かった僕は興味を感じました。ヒーローを生で見る。この歳 で。場所は「後楽園ゆうえんち」電話によると「カーレンジャ ー」は5人いるそうです。敵は世界征服を狙う「ボーゾック(暴 走族)」だそうです。彼等は地球を狙ってるそうです。僕は地球 は狙われつづけるんだなと思いました。知らない方は「ゴレンジ ャー」を想像してもらえれば良いと思います。タイトルは「激走 戦隊カーレンジャーショー」です。
 さて早速僕達は「カーレンジャー」を応援するため会場へ出動 しました。久しぶりの遊園地。入口周辺では開場を待つ子供と若 いお母さんそして眠そうなお父さん。中には望遠レンズを持った マニアもいます。大変な盛況ぶりで「おしくらまんじゅう」で す。僕も整理券をにぎりながら開場を待ち構えてました。メガホ ンを持った係員が入場説明を終えると叫びました。「良い子のみ んな大きな声で呼んでね。せーの。レッドレーサー!」子供達も 「レッドレーサー!」急にテーマソングがかかりました。入口階 段最上部のアーチの所。青空をバックにして走り出て来た赤い男 がいます。レッドレーサー登場。(アカレンジャーを想像して下 さい)レッドレーサーが言いました「戦う交通安全!激走戦隊 カーレンジャー!(ポーズ)よい子のみんなー!(ポーズ)応援 に来てくれてありがとー(ポーズ)ぼくの名前はレッドレーサ ー!(ポーズ)」距離にして30mです。気が付くと僕はウォー と叫んでました。さらにレッドレーサー「よい子のみんなー! (ポーズ)ぼくとーあくしゅー!(ポーズ)」来て良かった。そ れが開場の合図でした。一斉に整理ロープがはずされました。ス タートを切るファミリー。僕も走りました。ガキをすり抜けて階 段を駆け上がる。そして握手。「頑張って下さい。レッドレーサ ー」うれしかった。
 会場は500人近い人達で埋め尽くされてました。席の通路も 埋め尽くされてトイレには行けない状態です。晴天なんですが風 が強くて寒いんですよ。ショーが始まるには30分ほどありま す。見ると舞台はあちこちに邪悪なクレーターが書き込まれてま す。かなり悪い感じです。時折その邪悪な舞台セットバックパネ ルの頭上をジェットコースターが過ぎていきます。友人が寒さに ふるえながら言いました「やっぱり悪者が最初出て来るのかな ?」
僕「多分ね」
友「悪者が出て来たらやっぱ言って欲しいよね」
僕「なんて?」
友「この遊園地はわれわれが占拠した!」
そうこうするうちに怪しげな音楽がかかり舞台に出て来ました。
地球征服をたくらむ悪者「ボーゾック」その数幹部あわせて26 名。地球征服を26名でやる。悪者は「われわれが占拠した!」 とは言いませんでした。それでも悪の口上をなんとか済ませまし た「まずはここにいる一般市民からだー!」来ました来ました。
でも通路がぎっしりと埋め尽くされてるので練り歩くことは出来 ません。僕の記憶にあるユネスコ村の悪者は幹部連中が舞台に登 場とすると、席の一番後ろに戦闘員達をずらりと立たせて全ての 各入口通路を塞いだものです。徹底してました。さて後楽園の悪 者達。彼等は最前列にだけちょっかいを始めました。とその時声 が「待て!そうはさせないぞ」走るジェットコースターに風を受 けながらレッドレーサー登場。先頭車輌の縁に両の足だけで立っ てます。まるで川下りの船頭のようなポジションです。かなりス ピードも出てます。寒そうです。僕はまたもや叫んでました。来 て良かった…


[top]


1996/11/21-ガキマン13 エロリーダー

ガキマン13 エロリーダー
 突然ですが「エロ」についてです。みなさんのクラスに一人や 二人いませんでしたか。Hなことについての先駆者が。スカート をめくったり、率先してフルチンになったりする先駆者が。エロ のパイオニア「エロリーダー」ちまたでは「エロの帝王」とでも 言いましょうか。勉強が得意というわけでもなく、かと言ってス ポーツがずば抜けてるわけでもない。しかし「エロ」にかけては その右に出るものは居ないご仁。「エロリーダー」
 右田君というご仁を知ってます。彼は爬虫類の取り扱いを得意 とする以外は勉強スポーツともに普通でした。クラスの行事等で リーダーシップを発揮するわけでもありません。彼がその能力を 最大限に発揮し頭角を現わしたのは「エロ」だけでした。小学校 の水泳の時間女子は更衣室で着替えて男子は教室で着替えまし た。その日水泳が終わって男子は教室に行きます。着替えてると 右田君は海パンを脱ぐやいなやご自分の濡れたチンチンとフクロ で女子の全机をせっせと拭きました。腰だけで器用に。
 みんな(男子)から驚嘆の声と拍手が巻き起こりました。その うちつられて机を拭く者が一人二人加わって行きました。女子が 帰って来ますとその右田君を首謀者とした部隊はタオル一本で入 口を固めフルチンで踊りました。口ずさむ曲はポール=モーリ ア。マジックショーさながらにタオルで踊るフルチン部隊。戸口 の隙間から出したり引っ込めたり。それはほとんど暴動のような 状態。そして終いには戸にモノを挟まれて事無きを得る。これが 次の授業寸前まで続きました。先生が授業のために教室にやって くるとフルチンの男が数人。女子の机と椅子はすべてびっしょ り。大問題となりました。
 女子は第二次成長がはやいです。性教育のスライドを女子だけ が視聴覚室で見る。男子は教室で自習する。そんな時誰よりも早 く現場へ行ってスライドを覗き見するのは「エロリーダー」右田 君でした。その行動暦はスカートめくりやその他数え切れませ ん。ですから帰りの会ではいつも女子に吊し上げにされてまし た。でも「男子」には何故か「良くやった」という信任のあつい 男でした。
 あの行動のエネルギー、スピード、アイデア、無計画さは物凄 かったです。破壊的でした。そして彼はエロい歌を即席で創る。
替え歌の名手でもありました。でもセックスはどうなされるのか までは知らないのが「エロリーダー」でした。そしてその発想と 行動が勉学に転化されることは一度としてなかったと思います。
ラディカルでアナーキーな性の先駆者「エロリーダー」右田君。
「人は一生に一度、光り輝く時がある」という言葉あります。そ の時だったのかも知れません。
 休み時間にトイレに行くと人だかりができていました。30人 ぐらいでごった返してました。その中心には右田君がいます。彼 は苦悶の表情を浮かべてます。みんなの視線は彼の股間に集まっ てました。彼は勇気の証しにチンチンをむいていたのです。いた るところで声があがりました「右田。すげ〜!」僕はなんて偉大 なやつなんだと思いました。小学校3年でした。
 彼は5年の時引っ越したのでその後はわかりません。風のうわ さではまじめな職人になったと聞きます。「エロリーダー」のア クションを成人で行うとすれば、みなさん想像して下さい。立派 な「反社会行動」です。新ためて教育は偉大だなと思いました。
どうやら多くの「エロリーダー」は成人する頃にはまともな人に なってるらしいです。彼等「エロリーダー」はその後どうしてる のか追跡レポートができたらいいなと思ってます。みなさんの情 報をお待ちしております。


[top]


1997/02/25-ガキマン最終回 家庭のルール

 生活の中での習慣は、育った家庭の教育や躾、習わし環境に拠 るところが大きいものと良く言われます。その家庭では当り前な ことが、他の所では奇異に見えたりすることがあり、またその反 対に奇異に見られたりします。こんな経験が大なり小なり今まで にありませんでしたか?一般に言う「無くて七癖」とされている 中には家庭の習慣に埋没してるものが隠されていると思います。
本人の何の気ないワンプレーが日の目を見るのは、衣食住を共に する時です。修学旅行・海外旅行・寄宿生活・協同生活・同棲生 活・結婚・会食・お呼ばれ・誕生会・キャンプ等々。
 クラスに荒木君という友達がいました。彼とは今も親交があっ て良く飲みます。さて修学旅行の最中。団体行動の朝。朝起きる とトイレの前で長蛇の列が出来てました。それにもまして落ち着 かない人荒木君。列に並んだかと思うと出ていったり。ものすご い血相です。呼び止めると彼は「ギュウニュウ」と言いました。
トイレで牛乳はどう関係できるのか。朝のねぼけにしては奇怪で す。旅館を出るまで彼は気忙しく「ギュウニュウ」でした。謎は 本人に聞のが良もいのです。答えはこうでした。「朝起きると牛 乳を飲む。そしてうんこする」牛乳がお通じをうながすのだそう です。そのために牛乳が必要なのです。瞬間「パブロフの犬」実 験が浮かびました。いろんな家庭があるんだなと僕は痛感しまし た。彼の家では牛乳を冷蔵庫に絶やさないのだそうです。家庭の ルールです。
 でも僕にもあります。親に幼稚園頃からの受けた教育で重要な ものがありました。それは「まくら」に関してでした。内容はこ うです。「枕を粗末にしてはいけない」でした。こう書いてどの くらい皆さんに伝わるか心配ですが、それは徹底したもので押し 入れに枕を放り込むこともいけませんでした。踏むのは以てのほ かでした。理由は頭を乗せるからということではありませんでし た。両親が言うに「枕には神様がいるから」ということでした。
粗末にすること踏むことは、即ちとんでもない不吉さと縁起の悪 さを意味しました。僕は「まくら」がみんなの家でも同じ様に大 切にされていると信じました。
 やはり修学。団体行動の夜は「枕なげ」でした。みんなが熱狂 して枕を投げはじめる。踏む。叩きつける。その喧騒のなかで僕 の説得はかき消されていく。一つの価値観が無音で崩れて行きま した。そして枕は飛び交いつづけていました。


 ガキマン(^o^)
『今日までのガキマンどうだったかな。君の中にいるガキを感じ ることが出来たら、ガキマンの役目も最後だ。ガキマンはこれで お終いだけれど会いたい時にはいつでも呼んで欲しい。ガキマン てね。大きな声で頼むぞ。それではエンディング。おっとその前 に一言。交通ルールを守ろう。ガキマンとの約束だ。またいつの 日かこのホームページで会おう。”危機には弱いが思い込み強い  とおー”』

○あこがれの偉人は誰ですか?
 12/02 30代男性 王貞治(世界ホームラン王/ダイエー監 督)
12/02 20代男性 ブローザーブロディ(外人プロレスラー)
12/02 20代男性 坂本竜馬(浪人。日本初の株式会社設立。国 内流血紛争の終結に奔走)
12/05 20代男性 葛飾北斎(浮世絵師)
12/05 20代女性 のっぽさん(NHKパフォーマー。NHK教育『で きるかな』でロンドンブーツとチュウーリップハットを長期愛 用)
12/05 30代女性 天知茂(明智探偵役や「非情のライセンス」 で有名)
12/05 30代男性 ヴァンゴッホ(画家。お酒のアブサンを飲み すぎてさらに危なくなる)
12/05 20代男性 レオナルドダビンチ(科学者。画家)
12/05 20代女性 ピンクレディー(歌手)
12/05 20代女性 横浜銀蝿のジョニー(ギタリスト)
12/06 20代女性 たのきんトリオ(田原俊彦・近藤真彦・野村 よしおのアイドルグループ。ちなみにマッチの好物はやきそばと カレー)
12/06 20代女性 長谷川平蔵(江戸時代の実在の人。特別警察。 火付け盗賊改め方を指揮。小説『鬼平犯科帳』で有名)
12/06 20代女性 アントニオガウディー(建築家)
12/06 30代男性 変身マン(不明)
12/07 30代男性 ベンジャミンフランクリン(科学者)
12/07 30代男性 野口英世(医学博士)
12/07 30代男性 織田信長(戦国武将)
12/07 30代男性 徳川家康(大名。初陣でビビッて馬の背中にうんこした人。天ぷらが大好き)
12/07 20代男性 ファーブル(昆虫学者)
12/07 20代男性 ジェンナー(天然痘を無くした人)
12/10 20代男性 岡本太郎(万国博の太陽の塔作者。床屋が大 嫌いな人)
12/10 20代男性 劉備玄徳(昔中国の革命家)
12/16 30代女性 劉備玄徳(昔中国の革命家)
12/16 30代女性 クレオパトラ(エジプトの女王。その美貌を 武器にエジプトを統一した人。アイシャドーをしてたんだって)
12/20 40代男性 乃木将軍(明治の将軍。203高地で指揮し た司令官)
01/16 20代男性 勝海舟(幕府の人。日本海軍の育ての親。江 戸っ子)
01/16 20代男性 アントニオ猪木(日本人プロレスラー。ボク シングチャンピオン「モハメドアリ」との異種格闘技を敢行。/ 議員。)
01/16 40代男性 キューリー夫人(ウランの研究をして命を落 とした人。科学者)

*情報提供者方々のあこがれの偉人です。ガキマンへの個人情報 有り難うございました。*
そして桃唄ホームページのこのコーナーを愛して下さった皆様に 感謝いたします。

次回予告「私と映画」ご期待下さい。


[top]