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◆◆レッツかぎ針◆◆ |
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#4「聖地巡礼」(その1) (1999/9/20) |
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キンカ堂、池袋のランドマークたる証。 池袋地下南通路の様子。 ふつうはもっと混んでます。 謎の地下通路への入り口。 人気の少ない通路。さびしい。 地下通路にある看板です。 ご覧のように入り口は地味め。 手芸の聖地の全貌がここに。 よくみたらエレベーター横にこんなものが。 看板に偽りなし、です。 外からみた別館入り口。 ・・・さて、本館さがさなきゃ! |
「キンカ」ってなんだ? なぜにカタカナ? 10年ぶりに訪れるキンカ堂への道すがら私はそんなことを考えていた。 キンカ堂。 手芸用品、手芸素材。カーテン。じゅうたん。肌着。 それにボール半分くらいストライクゾーンをはずしているリーズナブル衣類。 そういったものが4、5階建てのビルのなかに所狭しと並べられている。 私のなかのキンカ堂イメージはそんな感じだ。 池袋の東口の駅前という好立地。 しかし、服飾系の専門学校生とか劇団の衣装さんとかでないかぎり 一般男子は一度も足を踏み入れることなく一生を過ごすであろう都会の異世界。 その実態は、他の追随を許さぬ手芸用品の品揃えから、 愛好家たちからは「手芸の聖地」とも崇められるスゴイお店なのだ。 吉祥寺、蒲田なら「ユザワヤ」。新宿なら「オカダヤ」。 そして池袋なら「キンカ堂」。 これらのお店は美容室でいうなら「アクア」「ヘアディメンション」級。 手芸界のカリスマ店といっていいだろう。 10年程前。池袋の学校に通っていた当時の私はふとしたきっかけから編物をはじめ、 その素材をもっぱらこのキンカ堂で買っていたのだ。 もちろん池袋駅周辺の大手デパートや東急ハンズなんかでも毛糸は売っているのだが 品揃えの充実ぶりと値引きワゴン品の魅力からキンカ堂に軍配があがっていた。 手芸界のカリスマ店は「10分で¥40000」なんてことはなく、とってもリーズナブルなのです。 池袋駅からキンカ堂へ行くには普通に地上から行くルートと、 地下道から直接キンカ堂の地下に入るルートがある。 なぜか私は地上から行くと迷ってしまい、まっすぐたどりつけなかったので、 いつも地下から行っていた記憶がある。 あるいは「男手芸」に対するなんとなくのテレくささが 無意識に地下のルートを選ばせていたのかもしれない。 池袋地下南通路。 JR改札を抜け西武の食品館を横目に東口方面にまっすぐ進む。 突き当たるとそこには、更に階段を下って東口の奥へとのびる古びた地下道がある。 改札近くの喧騒とはうらはらにここは人通りも少ない。 ホームレスさんたちの寝床らしき形跡も散見される。 どこまで続いているのだろうか、などと思いながら歩をすすめると左手に看板発見。 ・・・あった。 観音開きのガラス戸二対の小さな入り口だ。そして入り口の前には店内案内の表示。毛糸、毛糸・・・4階か。 ふぅ。 軽く肩をほぐし呼吸を整える。 ・・・OK、いくぜ! 意を決してドアを開ける。 するとそこは子供肌着売り場。見渡す限りかわいらしいパンツの山だ。 アンパンマン、ピカチュウ等々のキャラクターたちが30男を出迎える。 ・・・テレくさい。 思春期だったら動転してしまったであろうこんなシチュエーション。 しかし、こちとら社会の荒波にもまれた30男だ。 「回れ右」して帰りたい気持ちをグッとこらえて平気な顔。 店員の「いらっしゃいませ」に会釈で返す余裕すら見せつつ、店内へ。 第一関門突破だ。 ピンポイントで買い物すまそうと決意した私はエレベーターをさがした。 幸い入り口のすぐそばの地味な場所にエレベーターを発見。 上ボタンを押して待つことしばし。 ドアが開くとそこには歳のころ25〜6の女性客が。 ここは最下階。しかし彼女いっこうにエレベーターから降りる気配がない。 どうやらこの人、上へいくつもりが間違って下りに乗ってしまったらしい。 こっそり行くつもりが、はからずも女子手芸部員とトンマな相乗りに。 ・・・気まずい。 エレベーターの進みが遅く感じられる時間。 ドアが開いた。目的の4階に到着ぅ、と思ったら 「失礼しまーす」 の声とともに巨大な台車がエレベーター内に突入してきた。 どうやらこのエレベーター、荷客兼用だったようだ。 「すいませんお客さん、3階押してもらえます?」 この飾らない雰囲気。うーん、キンカっぽい。 で、やっとのことで4階。しかし降りてみたものの、 どこをさがしても毛糸なんて見当たらないのだ。おかしい。 しかたがないので店員さんにきいてみよう。 「すいません、毛糸ってこの階ですよね?」 梱包作業の手をとめて振り向いた店員さんは、 デビュー当時の渡辺典子に似てないこともない22〜3の女性。 昔来たときも感じたことだがここの若い店員さんは、 なにかこう「ホッとする」ものを感じさせてくれる。 地元の中学の同級生に久し振りで会ったときのようなそんな感じだ。 店員さんだけではない。店内のPOPや陳列棚、壁や床の質感、空気。 どこかノスタルジック。そして若干のテレくささ。 はっきり言ってアカ抜けないこの空気。キンカ堂だ。 10年前にも感じたこの店の独特の「におい」は 今でも変わらずに確実に残っていた。 「ただいま、キンカ堂。またよろしくナ。」 そんなことばを胸に秘めつつ感傷にひたる私に、女子店員典子(仮称)の声が。 「あ、こちら別館なので。毛糸は本館の4階になります」 「!!」 そういえば10年前にも同じ間違いをした覚えが・・・ 聖地への道のりは長い。 男子手芸部員、ふりだしに戻る! |
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次回「聖地巡礼」(その2)につづく! | ||
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